英会話を習得するには、長期間にわたって英語を学び続けなければなりません。それは誰でも知っていることなのですが、せっかくこども英会話教室に通わせても、長続きしないお子様もいるようです。
親としては、頭ごなしに「勉強しなさい」と言うのではなく、子どもの英語学習が長く続かない理由を正しく知り、その上で長続きするよう具体的な対策をとることが大事です。
子どもの英語学習が続かない主な理由を5つほど見てみましょう。親は子供に過度な期待を抱かず、一緒に英語を楽しむような姿勢で臨むことが大切です。
完璧主義の親御さんの中には、お子様に対して最初から正しい文法の使い方を求めすぎる方がいますが、まだ英語の勉強をはじめたばかりの子どもにおいて、正しい文法はさほど重要ではありません。むしろ、英語を楽しいと思わせることのほうが重要です。
あまりにも文法のルールからかけ離れてしまうことは問題ですが、些細な間違いならば気にせず、親御さんも一緒に英語を楽しむ姿勢を見せましょう。
英会話で使うテーマについて、子どもたちが日常的・実用的に使っている内容でなければ、子どもは英語への関心が薄れていき勉強が続かなくなる可能性があります。
たとえば「Is that a car?」という会話よりも、「Do you play Pokemon Go?」という会話のほうが、子どもたちには日常的・実用的なので関心につながりやすいでしょう。
英会話スクールや自宅学習で、たくさんの英語の知識をインプットしたとしても、これを使いこなす機会(アウトプットの機会)がなければ、英会話はできるようになりません。努力の割に英会話ができるようにならないと感じると、英語の学習が嫌になってつづかなくなる可能性があります。
オンライン英会話でも構いませんので、インプットした知識を使うよう意識しましょう。
漫然と英会話スクールに通うだけでは、英会話の力が身につかず、やがて「習っていても意味がない」と感じて英語学習をやめてしまうかもしれません。
一般的に英会話スクールで学ぶ頻度は週に1~2回ですが、これだけで英会話が十分に身につくことはない点をよく理解しましょう。スクールで習ったことを軸に、少しずつでも良いので毎日自宅で英語の学習しなければ、英会話はなかなか身に付きません。
親が子どもの短期的な成長に期待し過ぎると、子どもはプレッシャーやストレスを感じ、英語から離れたくなることがあります。
巷では「子どもは英語の習得が早い」「子どもはあっという間に英語耳・英語脳ができる」という言説も見られますが、現実として、大人と同様に子どもも、一朝一夕で英語を身につけられるわけではありません。
半年スパン、1年スパンという長い目で子どもの成長に期待しましょう。
英語の学習を続けている限り、英語力がマイナスになることはありえません。たとえペースが緩やかだったとしても、着実に英語力はプラスとして蓄積されます。
もっとも避けたい事態は、子供を英語嫌いにすること。子供それぞれの性格をよく考慮の上、無理をさせない程度で上手に導きましょう。